ここ数日、そして今も、激動の中を過ごしております(皆様も同じだと思います)。私の激動は、時々刻々と変化する状況の中、株式会社藤木屋の経営者として、スピーディーにどういう判断をするのがベストか、非常に悩みながら動いておりました。
さて、タイトルの「我々、藤木屋は男着物業界のディズニーランドだ」の意味ですが、ディズニーランドは、2/29(土)から3/15(日)の間、休園を発表しております。藤木屋は、ディズニーランドに先んじて実店舗の2/29(土),3/1(日)の休業を発表しておりました。しかし、ディズニーランドの休業発表前は、藤木屋の3/2(月)以降の営業についてどうするか、悩んでおりました。
そこで、ディズニーランドの休業発表です。私は考えました。「経営者たちは皆、まわりの動向を見ながら、特に業界1位やオピニオンリーダーの動きを見ながら、休業するかしないかなどの対応を考えている」。ディズニーランドはテーマパーク施設のオピニオンリーダーであり、藤木屋は呉服業界では小さい存在ですが、男着物業界ではオピニオンリーダーである(ありたい)と思っております。藤木屋の経営判断によって、その価値観を社外である他社や他者に強要させるわけではないですが、少なくとも着物愛好家の方々に、今回の事態について考えるきっかけを与えることはできるのではないのか、と思いました。
そこで出した結論が
「我々、藤木屋は男着物業界のディズニーランドだ」です。
しかし、ディズニーランドと藤木屋の決定的に違うところは、お客様の来客数を店側でコントロールすることができることです。特に週末、店舗という閉鎖的空間に多人数が集まる可能性があったため、藤木屋は早期に2/29(土),3/1(日)の休業を発表しておりました。しかし、休業することなく、お客様の入店をコントロールする方法、それは「入店を【予約制】にすること」です。
【藤木屋WEB・ブログ】
実店舗『上野藤木屋』の 2020/3/15(日) までの
ご入店は【予約制】とさせていただきます。
元々、藤木屋はネットで発信をして、それをご覧になったお客様が実店舗にいらっしゃるスタイルをとっております。従って、来店前に事前に藤木屋の何かしらのネットコンテンツはご覧になっていることが多いです。これは他店のお客様より、遥かに多いと思います。
着物を欲しているお客様にご迷惑をかけることなく、新型コロナウイルス感染症が拡大している現状に配慮し、藤木屋が経済活動を続けることができる方法は、この「入店を【予約制】にすること」だと思いました。
明日3/1(日)まで、藤木屋の実店舗『上野藤木屋』は休業し、明後日3/2(月)から、【予約制】の営業が始まります。私の経営者としての判断が正しかったかどうかは、後々分かることだと思います。明日からも後悔の無い判断をしながら、藤木屋の長として、舵取りをしていきたいと思います。
なお、新型コロナウイルス感染症が拡大している現状に鑑み、藤木屋は下記の対応としております。
◆藤木屋の対応【まとめ】
・2020/3/15(日)までのご入店を【予約制】に
・予約のお客様を対応する販売スタッフを除き、社員およびアルバイトスタッフの在宅勤務の実施
・ネットショップ通常運営(徒歩通勤が可能な社員による出荷作業)
・店頭スタッフのマスク着用の徹底
・『MEN’S GAMAGUCHI COLLECTION』開催中止
・『藤木屋マリオカート杯』開催中止
・『藤木屋お花見会/藤木屋自転車部』開催中止
以上、状況が1日でも早く、良くなる事ことを願って。
株式会社藤木屋
代表取締役社長
藤 木 屋 幹 助