「新型コロナウイルス感染症」への対応・対策として、藤木屋が実施してきたことや、その背景を、私自身、経営者として様々な判断をしていく中で、後々何か参考になる時が来るのではないかと思い、これまでブログの「藤木屋社長のブログ」というカテゴリーに書き綴っております。それでは、藤木屋が実施してきた代表的な対応・対策は下記の通りです。
◆藤木屋の対応・対策【まとめ】
・2020/2/29(土),3/1(日)店舗休業
・2020/3/15(日)までのご入店を【予約制】に
・予約のお客様に対応する販売スタッフを除き、
社員およびアルバイトスタッフの在宅勤務の実施
・在宅勤務スタッフ用に最新型MacBookAirを設備投資
・ネットショップ通常運営
・消毒液を店舗入口に設置
・店頭スタッフのマスク着用の徹底及び、
その費用を会社負担
・時差出勤の確認
・スタッフおよび、その同居家族、同居人が、
新型コロナウィルスに感染、感染の疑いありそうな場合、体調が悪い場合の対応の策定
・2020/3/5(木)-8(日)『MEN’S GAMAGUCHI COLLECTION』開催中止
・2020/3/22(日)『藤木屋マリオカート杯』開催中止
・2020/3/下旬『藤木屋お花見会/藤木屋自転車部』開催中止
この度の「新型コロナウイルス感染症」への藤木屋のこれらの対応にビックリされた方が、お客様ほか、呉服業界内外で多くいらっしゃり、直接メッセージも頂戴します。激励のお言葉、本当にありがとうございます!
上記の【まとめ】に記載した中で「在宅勤務スタッフ用に最新型MacBookAirを設備投資」について、まだブログやSNSで触れたことがなかったので、本日のブログにて書きたいと思います。
藤木屋では、かねてより実店舗の常勤スタッフが1人1台分のパソコンを持っておりました。小売業において、アパレル系の実店舗で販売スタッフが1人1台のパソコンを使用しているのは珍しい方だと思います。私が百貨店の売場に勤務していた時は配属されたブランドに1台でした。藤木屋の販売スタッフの在宅勤務が可能だったのは、業務内容が販売以外にあったという理由以外に、実は、この「常勤スタッフのパソコン1人1台体制」になっていた環境も理由の1つだったかもしれません。
しかし、かねてより実店舗の常勤スタッフが1人1台分のパソコンを持っていたものの、使用していたパソコンのうち1台が若干古いものであり、一部のソフトが使いにくくなっていたため、最新型MacBookAirを設備投資しました(購入しました)。
時系列では、2020/2/28(木)に「2020/2/29(土),3/1(日)店舗休業」を決定・発表し、その翌日の2020/2/29(金)に藤木屋の実店舗の近くにあるヨドバシカメラにて最新型MacBookAirを購入、翌日2020/2/29(土)指定日着で同日より在宅勤務に入るスタッフの自宅に発送しました。
店頭スタッフ、つまり「実店舗の販売員」が「在宅勤務」をするというのは、不可能だと思う方が多いと思います。しかし、「実店舗の販売員」は、お店で販売することだけが仕事ではありません。特に藤木屋は、販売以外の業務が多く、「ブログやSNSの情報発信」「売上などの情報分析」「販売計画(長期/短期)」「トレンド調査(着物以外にもアニメ、サブカルetc)」なども、それぞれの常勤スタッフが担当しています。
パソコン1台を設備投資することなど企業にとっては大きなことではないのかもしれませんが、藤木屋のような小さな会社にとっては大きな出費となります。しかし、ピンチはチャンス。代替のパソコンが無く、古いパソコンでストレスを感じながら、家で仕事をするよりも、新しい速いパソコンで仕事をする方が何倍も楽しいのではないかと思いました。経営者として、今回の一連の判断が間違っているかもしれないです。しかし、自分が集めた情報と経験、そして感覚を最大限に使い、後悔の無い判断をしたつもりです。限られた時間の中で、こちらのブログも書きました。誤字脱字など多いと思います。そこは大目に見てください(汗)
それでは、状況が1日でも早く、良くなる事ことを願って。
株式会社藤木屋
代表取締役社長
藤 木 屋 幹 助